1: ねこ名無し ★ 2017/10/14(土) 06:38:09.27 ID:CAP_USER
2017年ノーベル文学賞にイギリス人作家のカズオ・イシグロ氏が選ばれた。カズオ・イシグロ氏は、『日の名残り』『充たされざる者』『わたしを離さないで』『忘れられた巨人』など多くの作品が日本語に翻訳されており、日本でも親しまれてきた作家だ。また、2016年には『わたしを離さないで』がTBS系金曜ドラマ枠にてテレビドラマ化もされている。
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カズオ・イシグロ氏は日本人の両親のもと、長崎に生まれ、5歳のときに渡英。その後、イギリス国籍を取得している。日本では二重国籍が認められていないため、現在日本国籍は持っていないことになる。

カズオ・イシグロ氏の受賞には、「日本人として誇らしい」といった感想がネット上に散見され、またメディアでもカズオ・イシグロ氏が日本にルーツを持つことを強調し、喜々として取り上げる報道が数多かった。

確かに、カズオ・イシグロ氏は、受賞後のインタビューで「作風は日本文化が関係している」「川端康成、大江健三郎の後の受賞ということに感謝している」など日本に結びつけた発言も行っている。そうした報道に間違いはないだろう。

また自身と同じルーツを持つ人物が、なんらかの偉業を成し遂げたことに対して、喜びの声を上げることそのものを単純に否定することも出来ない。それぞれの境遇の中で、自身のルーツに強い思い入れを持つことはいろいろな形である。問題はそれが排外的な行動に移るかどうか、だろう。

だからこそ、ネット上の反応や報道を見ていると、賞賛の声ばかりが聞こえる現状に対してもやもやを覚えてしまう。民進党・蓮舫氏が党代表を辞任する前に取り沙汰された二重国籍問題を思い出さずにいられないからだ。

ここで二重国籍問題について詳しくは触れない。蓮舫氏の二重国籍を問題視する声は昨年あたりから起きていた。本格的に報道などで注目されると、蓮舫氏の発言は二転三転する。蓮舫氏の対応に一切問題がなかったとは言えないだろう。

だが、台湾籍の父親と日本人の母親から生まれた蓮舫氏の国籍は、その後、日本の国籍法が改正されたこともあり複雑な経緯がある。複雑な制度上の欠陥も指摘されている。蓮舫氏の個人の問題として取り上げることはフェアではない。

そもそも多くの国が「二重国籍」を認める中、なぜ日本は二重国籍を認めないのか、という問題もある。つまり「二重国籍」自体を問題視すること自体に、問題があるのではないか、ということだ。

残念なことに、「リベラル」を掲げていた民進党の一部にも蓮舫氏を批判する議員がいた。蓮舫氏は代表を辞する際に、二重国籍問題について直接言及していないが、それが原因であるかのようなタイミングであったことは間違いない。つまり当時の民進党は結果的に「二重国籍」が問題であるということを認めてしまったことになる。「リベラル」としての態度として適切だったのだろうか。

メディアも変わらない。当時、保守系のメディアに限らず、蓮舫氏の二重国籍問題は連日取り上げられており、その多くが蓮舫氏の対応や問題を指摘していた。

制度の複雑さや、歴史的背景を紹介することはあっても、「だからこれは問題ではない」あるいは「制度を改善する必要がある」といった報道は、めったに見なかった。蓮舫氏の個人の問題か、あるいは「二重国籍は問題」という態度がほとんどだったのだ。

もやもやの原因は蓮舫氏だけではない。しばらく話題になっているモデル・女優の水原希子氏の芸名問題もそうだ。

アメリカ人の父親と韓国人の母親を持ち、アメリカで生まれ、日本で育った水原氏はアメリカ国籍だ。水原氏がメディアに出ると、おそらく韓国にルーツを持つことが気に食わない排外主義的な人間が、ヘイトスピーチを行う。

しまいには水原氏が日本風の芸名を名乗っていることを「利用している」と批判し、過去に「日本人でないことを強調していた」というデマも流れた。

日本で長く生活を送っている水原氏はおそらく日本になんらかの思い入れがあるだろう(いい思い入れだけとは限らない)。水原氏にとって、「水原希子」という名前は“芸名”と片付けられない意味を持つものかもしれない。

http://wezz-y.com/archives/50496



>>2以降に続く)

2: ねこ名無し ★ 2017/10/14(土) 06:38:23.32 ID:CAP_USER
>>1の続き)

また、本当に「利用」しているのであれば、なぜ「利用」しなければいけないのか、その背景を考えなくてはいけないだろう。なぜ芸能界で活動する際に、本名を名乗るよりも「日本風の名前」がいいのだろうか。

なお、「日本人でないことを強調していた」というデマに基づいた批判はいまだに跋扈し、現在は「芸名」は問題でない、という主張が中心的になっているようだ。事実はどうでもいいのか。

日本にルーツをもつイギリス人作家の受賞は大喜びし、日本にルーツを持ち日本に住む国会議員と、日本に住むアメリカ国籍のモデルは批判する。それぞれ賞賛と批判の意味は違うのだろう。

なぜここまで評価がわかれてしまうのか。ここであげた3名は、おそらく日本に何らかの思い入れを持ち(繰り返すが、それはおそらくポジティブな意味だけではない。到底そうは言えないのが現状だ)、日本への影響を語ったり、日本に住んでいるのだろう(日本から出たくても出られない/出るのが難しい可能性もあるが)。

なぜ自身と同じルーツを持つ、自身と同じ国や土地に住む人間を賞賛するだけに留めず、排外的な言動に出てしまうのだろうか。

第157回芥川賞で、宮本輝選考委員は、候補作の一つである温又柔「真ん中の子どもたち」に対して、こう語っていた。

「これは当事者たちには深刻なアイデンティティと向き合うテーマかもしれないが、日本人の読み手にとっては対岸の火事であって、同調しにくい。なるほど、そういう問題も起こるのであろうという程度で、他人事を延々と読まされて退屈だった」(『文藝春秋』2017年9月号)

温又柔氏は、台湾に生まれ、3歳の頃から日本で過ごしている。作品では言語の越境を問うている。

対岸の火事であるはずがない。日本で、以前からずっと燃え続けている火だ。他人事で、退屈なものなどではない。それに向き合うことなく、かつて日本の国籍を持ち、いまはイギリス人として活躍する作家の偉業を、ただただ賞賛するだけの無邪気さは、無自覚な暴力のようにしか思えない。

(おわり)

79: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2017/10/14(土) 07:08:06.88 ID:ctSOwWFL
>>2
イシグロ氏はウソついていない、蓮舫と水原はウソつき、それだけだよ。
話をすり替えんなや!

154: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2017/10/14(土) 07:31:52.65 ID:6Rhq3AlF
>>2
>日本にルーツをもつイギリス人作家の受賞は大喜びし、
>日本にルーツを持ち日本に住む国会議員と、
>日本に住むアメリカ国籍のモデルは批判する。

日本/日本 >イギリス >作家 >ノーベル賞受賞 >賞賛
台湾/日本 >日本 >反日政治家 >バッシング
アメリカ/韓国 >日本 >タレント >反日韓国部分にバッシング

結局、この男の言いたいことは何なのだろう?
カズオイシグロのノーベル賞受賞への賞賛は国内の二重国籍者への対応を改めない限り
「無自覚な暴力」であると決めつけたいだけではないのか?

残念ながら、日本人にはそのような義理も義務も無い。
二重国籍をよその国に合わせて認める必要も無ければ、反日に対して遠慮する必要も無い。

水原希子のバッシングの経緯はよく知らないが、
韓国に対する悪感情が元になっているのは間違いない。

そして韓国に対する悪感情は近年特に顕著になった侮日反日政策を韓国側が
官民一体となって一方的に仕掛けて来た結果であり、日本に原因は無い。

216: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2017/10/14(土) 07:43:41.02 ID:BF38Abw1
>>2
全く違うものを同列に扱われてもな

73: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2017/10/14(土) 07:04:39.76 ID:YhfXvdeY
>>1
簡単に反論できる

・イシグロ氏はちゃんと「日系」という表現だし、それにノーベル賞は国籍じゃなくて生まれた国で分けられると規定がある

・蓮舫の二重国籍は政治家であることと、法の問題だからまったく別の次元の話

・水原は、単に水原が中国の民主活動家の作品を否定したり、妹の行動を否定したり、発言が失礼&馬鹿すぎるので嫌われてるだけ
 実際にみやぞんは日本人でないことをカミングアウトしているが、叩かれるどころか人気が出るばかり

・温又柔は、単純に作品が受賞するには足りなかっただけ
 実際に両親が中国人で台湾生まれの東山彰良は、まさにそういった台湾~日本を舞台にした小説でつい2年前に直木賞を受賞している
 

80: (´・ω・`)(`ハ´  )さん 2017/10/14(土) 07:08:13.71 ID:IQoir3SV
>>1
カズオ・イシグロ氏は、立派な日系イギリス人です。
二重国籍者なんかでは「有りません」